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2012年1月27日金曜日

[WP7] WebClient を gzip 圧縮対応させてパフォーマンスアップ

Please ship your next Windows Phone app with GZip: speed requests 50-80%」 より

どうやら Windows Phone 7.5 の WebClient は HTTP 圧縮に対応していないみたいです。
けど、WebClient をちょこちょことやってやればそんなに難しくなく圧縮に対応できるよ。そうすれば、通信の時間が短縮できてパフォーマンスアップできるかも、と。
(だから標準で対応してくれって言ってるんですね。確かにこれくらい対応しててもよさそうなもんだけど)

元ネタとなっている記事はこちら。「GZIP Compressed Web Requests in WP7 - Take 2
WebClient を使って圧縮に対応する方法が紹介されています。(ソースをダウンロードすることもできますし、NuGet から取得することもできます)

簡単に解説。(私もあまり詳しくないけど)
今どきの Web サーバーはレスポンスを gzip で圧縮して返すことができます。圧縮してデータのサイズを小さくできればネットワークの負荷を下げて効率を良くすることができるわけです。けど、毎回圧縮処理をするとそのぶん CPU 負荷があがっちゃうので良い面ばかりでもないです。
JSON や XML などといったテキストベースのデータの場合はかなり圧縮率が高くなることが期待できますが、反対に JPEG や MPEG といったもともと圧縮されているものはそれ以上圧縮しても何の意味もない、というか、かえってサイスが大きくなっちゃったり、CPU 負荷を上げたりと悪い面の方が大きくなってしまいます。
なので、圧縮を使ってるかはサーバーによっていろいろみたいです。圧縮をまったく使ってないサーバーだとか、静的な HTML ファイル等だけ圧縮してそれ以外のファイルや動的な CGI や PHP、ASP.NET などで作られるデータは非圧縮としているサーバーだとか。
で、もちろん、クライアントの側も対応していないと話になりません。
圧縮に対応しているクライアントは HTTP リクエストヘッダーに “Accept-Encoding: gzip” と入れておきます。
これが入っている時のみ、サーバーはレスポンスを gzip 圧縮して返します。(もちろん、非圧縮で返してもいい)
レスポンスが圧縮されているときはレスポンスのヘッダーに “Content-Encoding: gzip” と入っています。
上記で紹介されているコードを見ても、これと同じ事をやっています。で、レスポンスが gzip だったらレスポンスのストリームを SharpGIS.ZLib.GZipStream というもの経由で返すようにしています。

2012年1月26日木曜日

[Win8] ReFS の記事が日本語訳されてます

以前に 「[Win8] 仮想ストレージだとか NTFS の次の ReFS だとか」 で紹介した記事が日本語訳されています。

ストレージを仮想化して、スケーラビリティ、復元性、効率性を高める
Windows の次世代ファイル システム: ReFS

ちなみに、この 「Building Windows 8」 というブログ、他の記事も日本語訳されています。
日本語だけではなく、フランス語、ドイツ語、ポルトガル語、韓国語、中国語、ロシア語に訳されているようです。それぞれの言語にはブログの横にある Language から行けます。
だいたい、英語の記事が掲載されてから 4~5日後くらいに他の言語版が一斉に掲載されるというパターンが多いみたいです。

IEBlog とか Windows Store 開発者向けブログ とかも同じような感じで各言語に翻訳されているみたいです。

2012年1月23日月曜日

[勉強会] メトロスタイルな勉強会に行ってきた

この記事 でも紹介した MetroStyleDeveloper 主催の勉強会に行って来ました。
MetroStyleDeveloper #01 「MetroStyleってなぁに?

おもしろかったー!
すべてのセッションが Windows 8 / MetroStyle 関連な勉強会は日本初なのかも。

会場は、IIJ 関西支社さんの会議室。
会議室と言っても、普通にセミナーなどに使うような部屋でした。

予定通り、私は 「Windows 8 / MetroStyle を見たことのない人向けにどんなものなのかを紹介」 ってなセッションを最初にさせて頂きました。
最初に 「動作している Windows 8 をまだ見たことない人」 と挙手をお願いしたんですが 4人ほどでした。これが 0人だったら 「オレのセッションやる意味なくね?」 となっちゃうところだったのでよかったです(笑)まぁ、それならそれで開発よりの話を多くするとか適当に対処するつもりではあったんですが。
ちなみに、参加者数は 27人程度だったそうです。

セッションで紹介した 「MetroStyle IE では、その Web サイト用の MetroStyle App がある場合、関連付けをすることができる」 というのの紹介は以下の記事にあります。
Connect Your Web Site to Your Windows 8 App
また、Windows 8 のキーボートショートカットは以下あたり
Windows 8 Tip: Windows Key Shortcuts
これに加えて Windows + Shift + C で右側のチャームが出ます。

私のセッションはデモばかりでしたのであまり意味が無いようには思いますが、一応セッション資料を SlideShare に上げましたので貼り付けておきます。

そして、他の方々のメトロスタイルなセッション。
デザイン的な面、実装体験的な面、XAML 的な面、C++ 的な面、VS11 的な面、といろいろな面からのセッションがあり、どれもとてもおもしろかったですし、ためになりました。
あぁ、そういえば VB 的な面からのセッションはなかったな(笑)

終了後は 15人ほどで懇親会。これも楽しかった。

2012年1月19日木曜日

[HTML5] Angry Birds を HTML5 に移植した人へのインタビュー記事・セッション

Joel Webber氏がAngry BirdsのHTML5への移植を語る
すごく興味深い。
HTML5 版は Google Web Toolkit を使って Java で書いてるのか。なんか、GWT を使って Java で書いたり、Script# を使って C# で書いたりと、「JavaScript だけど JavaScript は使ってない」 というのがどんどん増えていきそうだな。
レンダリングは WebGL モードと DOM モードがある。(セッション見たら WebGL、Canvas、DOM があるみたい)

記事にセッションへのリンクもあったので見てみた。(ほとんど聞き取れてないので、ほんとに見ただけって感じ)
Angry Birds on HTML5
以下、見ながら自分用の覚え書き

ゲームループ

  • ごく普通に ユーザーの入力 → ワールドの更新 → ワールドのレンダリング らしい

スレッド

  • モダンなゲームエンジンはシミュレーションとレンダリングに分かれてる
  • けど、JavaScript はシングルスレッド
  • HTML5 の Web Workers でマルチスレッドはできるが、そのぶん複雑になる

DOM によるレンダリング

  • 普通のエレメントや CSS を使う
  • <div style=”
    background: url(hoge.png) no-repeat;
    –webkit-transform: matrix3d(
    m00,m10,0,tx,
    m01,m11,0,ty,
    0,0,1,0,
    0,0,0,1);”/>
    みたいな感じ

Canvas によるレンダリング

  • 2D のグラフィックシステム
  • HTML5 Canvas は多くのブラウザーでハードウェアアクセラレーションが効く
  • var ctx = Canvas.getContent(“2d”);
    ctx.save();
    ctx.transform(m00, m01, m10, m11, tx, ty);
    ctx.drawImage(hoge.png, 0, 0);
    ctx.restor();
    みたいな感じ

WebGL によるレンダリング

  • 3D のグラフィックシステム(OpenGL ES 2 モデル)
  • もっとも高速
  • けど、まだほとんどサポートされてない

計算

  • function mul(A, V, out) {
        out.x = V.x * A.m00 + V.y * A.m10;
        out.y = V.x * A.m01 + V.y * A.m11;
    }
    var A = new Mat(1, 0, 0, 1);
    var V = new Vec(0, 0);
    mul(A, V, out);
    これだと mul() の中身で 875 インストラクション(V8)
  • function mul(A, V, out) {
        out[0] = V[0] * A[0] + V[1] * A[2];
        out[1] = V[0] * A[1] + V[1] * A[3];
    }
    var A = new Float32Array(1, 0, 0, 1);
    var V = new Float32Array(0, 0);
    mul(A, V, out);
    これだと mul() の中身で 376 インストラクション(V8)
    ざっくり、こうすれば 30% の時間で済むことになる

ガーベジコレクション

  • GC が動くとその間止まる(60fps をキープできなくなる恐れあり)
  • そこで、事前にオブジェクトをアロケートする、オブジェクトをプールするといったことをする
  • 要するに、GC にゴミ回収させなければ、GC のせいで遅くならないってことか

起動時

  • ブラウザーのキャッシュをうまく使う
  • HTML5 AppCache は使える
  • 細かい画像をたくさん読み込むより、1つにまとめていっきに読み込む

PlayN

  • カジュアルゲーム用の Java ライブラリ
  • ターゲット: HTML5、Flash、Android
  • デスクトップの JVM を使って開発とデバッギング
  • developers.google.com/playn
  • GameLoop、Graphics、Audio、AssetManager、Network などのモジュール。Box2D も組み込んである

2012年1月18日水曜日

[勉強会] MetroStyleDeveloper 主催のメトロスタイルな勉強会 「MetroStyleってなぁに?」(大阪)

メトロスタイルの勉強会が今週末(2012/01/21(土))に大阪で開催されます。
MetroStyleDeveloper #01 「MetroStyleってなぁに?
まだ空席はあるようですので、興味のある方はぜひ!

私もスピーカーさせて戴くことになりました。
Windows 8 とかメトロスタイルとかがどんなものなのかを紹介します。
ほんとに紹介だけで、難しい話はしないつもり。
というか、私自身、メトロスタイル初心者なので難しい話はできないってのがほんとのところですが(笑)
なので、私も他の方のセッションを聞くのが楽しみです。

2012年1月17日火曜日

[Win8] 仮想ストレージだとか NTFS の次の ReFS だとか

ちょっと覚え書き。Windows 8 のファイルシステムとか。(まだよく読んでない)

Virtualizing storage for scale, resiliency, and efficiency
複数の物理ディスクをひとつのでっかい論理ディスクのように使えるといった機能が強化されるってことなのかな?
今までだって同じようなことは出来なかったっけ?何が変わるんだろ?

Building the next generation file system for Windows: ReFS
Windows 8 では NTFS の進化形である ReFS ってのが搭載される?
NTFS より堅牢性が高くなるとかスケールアップしやすくなるとかそういう感じ?
API 的には NTFS と互換性がそれなりにある模様。

上記いづれもブートディスクには使えないみたい。

2012年1月13日金曜日

[MSMVP] え?この人たちが MVP 審査落ち?

How I Lost, Regained and then Turned Down an MVP Award
長文ですし、最初のほうをナナメ読みしただけなんですが。。。

どうやら、この記事を書いてる Eisenberg 氏が MVP の審査に落ちちゃったようです。(Caliburn / Caliburn.Micro を作ってる人だそうです)
メールには 「MVP は過去一年に対するもので、そういう意味で十分でなかった」 とあったと。Caliburn.Micro は RC を 2011/2 にリリースしてからその後もバージョンアップしたりドキュメント書いたりしてたのに。
で、Twitter で 「Caliburn / Caliburn.Micro に対する私の活動は Microsoft にとっては十分で無かったんだってさ。今年は MVP 受賞出来なかったわ」 とつぶやいたら、すごくたくさんの人から敬意と励ましのレスが返ってきて、そして Microsoft の何人かの人からもレスが来て、聞いたところではスコット・ガスリー氏のところまで話がいったとか。で、結局 「前言撤回。MVP 受賞です」 と連絡が来たと。

この Twitter でのやりとりの際に StructureMap、FubuMVC、Storyteller の開発者である Jeremy Miller 氏、Moq の開発者である Daniel Cazzulino 氏も審査落ちしたことがわかったそうです。

MVP 受賞の連絡はもらえたけど、結局、Eisenberg 氏はいろいろ思う所があって MVP を辞退したようです。

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これは、ちょっと Microsoft が 「やらかしちゃった」 という感じなのかな。
もともと MVP の審査は数値で表せられるものが重要視されています。「フォーラムで何回回答した」「勉強会で何回スピーカーをした。受講者数は何人だった」「解説記事を何本執筆した。参照数は何回だった」 なんてものですね。
これは、もちろん客観的に評価できるようにっていこうことと、効率よく評価できるようにってことがあるんでしょう。

MVP に応募するときに過去一年間の実績をマイクロソフトに報告します。
これを記入するためのシートが用意されています。(MVP に応募するとマイクロソフトから送られてきます)
私は日本語版しか見たことが無いので英語版がどうなっているのかは知りませんが、そういえば、このシートにはオープンソースのことについて書く欄は用意されてませんでした。もちろん、フリーコメント欄はありますから、そこにいくらでも書くことはできます。

けど、オープンソースでの貢献を評価するってなかなか難しいですよね。
コードの行数なんて意味ないですし、ダウンロード数が多けりゃいいってもんでもないですし。
そもそも、オープンソースで何か公開したからといって、それが常にコミュニティや他の人への貢献とはならないでしょうし。たとえば、単にオープンソースなゲームを公開したなんてのは MVP の対象では無いでしょう。けど、そのソースの解説記事を書いたりしてれば対象になって来そうな気はします。
なかなか数値化が難しい要素がいっぱいありそうです。
客観的、かつ、公平に評価するのには難しいかもしれませんが、ぜひマイクロソフトには頑張って欲しいところ。
ちょうど、昨日、MSDN にこんな記事が掲載されましたし。
オープン ソース、オープンな標準にマイクロソフトはどう取り組んでいるか ~ 丸山 不二夫 × Gianugo Rabellino 対談 ~

2012年1月12日木曜日

[.NET] All-In-One Code Framework

All-In-One Code Framework
Microsoft がメンテしているサンプル集です。
WPF、Silverlight、Azure、ASP.NET、Windows.Form、Windows 7、Windows Phone などなどいろいろなサンブルが入っています。デバイスドライバーのサンプルなんてのもあるみたいです。
言語も C#、VB、C++ など。
基本的に、コードの断片ではなく、動くアプリケーションとしてサンプルが作られているようです。(全部がアプリの体になっているのかは知りませんが)
そして、サンプルもちょこちょこと増えていっています。

と、これ自体は結構前からありますが、最近はぜんぜんチェックしてませんでした。
で、なにげに見てみたら、いつの間にか All-In-One Code Framework Sample Browser っていうのが出来てて、メトロ UI なアプリで見るようになってるんですね。(以前は単純にサンプルが入った圧縮ファイルをダウンロードするだけだったと思う)

どうやら ClickOnce なアプリケーションになっている模様。
初めて起動したときにダウンロードしたサンプルを保存するフォルダを聞かれます。(あとで “SETTINGS” で変更することもできます)
あとは、検索したりして欲しいサンプルをダウンロードするだけ。
けどちょっと一覧性が低くて探しにくい感じ。

あと、Visual Studio 2010 のアドオン版もありました。使い方は ClickOnce 版とほとんど同じ。
Microsoft All-In-One Code Framework Sample Browser
こちらを入れておくと Visual Studio の「ツール」メニューに “Search Code Sample” が増えます。もしくは、コードエディター上で右クリックして “Search Code Sample”。(コードエディターを右クリックした場合は、選択していた API を自動的に検索するって書いてあるんですが、私の環境だと検索してくれません。VS が日本語版だからかな?)

2012年1月11日水曜日

[Win8] Windows 8 First Apps Contest (申し込み期限済)

Windows 8 First Apps Contest
もう、ラウンド 1 の申し込み期限は過ぎちゃってますが、こんなコンテストがあったんですね。
Windows 8 のメトロスタイルのアプリのコンテストです。
ルール によると Japan からも応募できたようです。ただし、アプリ自体は英語じゃないとダメとありますが。

ちなみに、ラウンド 1 が 2011/12/06~2012/01/08 で、このラウンド 1 の中から勝ち残ったものがラウンド 2 に進むという形式みたいです。ラウンド 2 は 2012/01/16~2012/02/03。

優秀作 8本は、

  • Windows Store Beta オープン時にアプリが掲載される
  • BUILD で配布されたサムスンの Windows 8 プリインストール済みタブレット PC
  • Windows Azure 1年分
  • Windows Store のサブスクリプション 2年分

が景品だそうです。(金額にすると 4,899ドル相当とあります)

ラウンド 2 に進んだら、コンフィデンシャル版のアップデートされた Windows 8 をベータプラグラムからダウンロードして、そいつで動くようにアプリをビルドして、それを Windows Store にサブミットすること、とあります。
Windows Store Beta の開始が 2月下旬とかでしたっけ?そのころに Windows 8 Beta も出てくるとかってニュースになってたと思うので、そのバージョンが事前に配布されるんでしょうね。

ちょっと気になったのが、”One (1) two year subscription to the Windows Store. Approximate Retail Value (ARV) $99.99.” という一文。
これって Windows Store のサブスクリプションは 2年分が 1セットになってて、それが 99.99ドルって意味なのかな?
どっかで 99ドルのと 49ドルのがあるって見たような気がするけど、単に 2年だと 99ドルで 1年だと 49ドルってことなのかな?
そういやこれって、AppHub とは別に払わないといけないんだろうか?

2012年1月10日火曜日

[HTML5] Cut the Rope が HTML5 に移植されたそうです

Cut the Rope now in HTML5」 より。
ZeptoLab の 「Cut the Rope」 という iPhone、Android 用のゲームが HTML5 に移植されたそうです。(iPhone、Android 版は 7千万ダウンロードとのこと)
この移植を行ったのは PixelLabs、ZentoLab、Internet Explorer チームで、Chrome、Safari、IE9、Opera で動くそうです。

上記の記事に Play リンクがありますが、ゲームは http://www.cuttherope.ie/ です。
この記事で Cut the Rope というのを初めて知りましたが、普通におもしろいですね。
つい第2ステージまで遊んじゃいました。
実は Chrome で遊んでたんですが、第2ステージまでクリアして第3ステージに進もうとすると 「IE9 をダウンロードしてから戻って来てね。タスクバーにピンしとくといいよ!」 だそうですw

ちなみに、と Windows Phone 7.5 の IE で試してみたら、一応動きました。(最初のダウンロードがなぜか 72% で止まるんですが、しばらくまってるとちゃんと進みます)
ただ、遊んでみるとドラッグが IE に取られちゃうみたいでロープを切りことができません。これは 「オプション」 の 「drag to cut」 を 「click to cut」 にしてやれば切ることができるようになりました。
けど、しばらく遊んでるとものすごく重くなってゲームにならない感じになってしまいました。
残念。

で、記事に “The Developer Guide” なんてリンクもあります。
(ゲームそのものより、コッチの方が気になったんですけどね)
こちらには Objective-C から JavaScript に移植した際のもろもろなんかが書かれているようです。(まだ読んでない)
Windows 8 Apps へのリンクもあったり、「get ready for the Windows 8 Store!」 なんてことも書かれてたり。
あぁ、そうか、HTML5 にしとけば Metro style アプリにすることも簡単だってことになるのか。

2012年1月6日金曜日

[IE][JavaScript][WP7] JavaScript と Script# と PhoneGap

進化する ECMAScript
これは、Internet Explorer チームのブログ(英文記事を日本語訳してくれたもの)ですが、Microsoft が JavaScript に対して結構本気だっていうことがよく分かる感じです。Math、String、Number やグローバリゼーションの強化案ってことでプロトタイプを作ってすでに公開しているとのこと。
そういや、以前に jQuery でもグローバリゼーション・プラグインを公開していましたね。(@IT: 「Microsoft発のjQueryグローバリゼーション・プラグイン」)

と、まあ、こういった JavaScrpt の強化についても気になるところではありますが、個人的にこの記事で一番気になったのは 「数十万行の JavaScript コードから成る Office Web アプリケーション は、主に Script# をベースに記述されており」という部分。
そういや、Script# が使われていると聞いたことがあるような気がしないでもない。
Script# っていうのは、C# で JavaScript のコードを書けるようにするっていうシロモノです。(C# をコンパイルすると JavaScript が生成される。記事にも出てくる Google Web Toolkit は Java をコンパイルすると JavaScript が生成されるヤツですね)
私もプログに取り上げたことあったなぁと検索してみたら

といったあたり。2006年のころですか。WPF/E なんて単語も出てきてて、なつかしい。(ちなみに、WPF/E は Silverlight のコードネーム)

で、先日の PhoneGap と Script# を組み合わせて使うなんてことができるとおもしろいかも、なんて思いました。
これができるなら、Windows Phone、Android、iOS すべてで動くアプリを C# で書けるってことになりそうですね。
理屈の上では PhoneGap の API をマネージドであるかのように見せかけるアセンブリ ( ここ の “Referenced Assemblies” にあたるアセンブリ) があればいいのかな?

Mono for AndroidMonoTouch を使えばプログラミング言語としては C# を使えるけど、これらは API 自体はプラットフォームごとに異なるから UI 部分なんかはそれぞれごとに作らなくちゃいけないですよね?それに対して、PhoneGap は HTML+α がベースだから UI 部分も含めて大部分が使い回し可能ってことになりそう。
時間があったら Script# について久しぶりに調べてみたいな。

# ところで、Office Web アプリケーションを作るのに使った Script# って公開されてるのと同じものなんだろうか?ひょっとして、Microsoft 社内用のバージョンがあったりするのかな?

2012年1月5日木曜日

[WP7] Coding4Fun Windows Phone Toolkit

http://coding4fun.codeplex.com/
ほぅ、こんなのあったんだ。
Windows Phone 7 用のコントロール集です。
上記にスクリーンショットがありますが、RoundButton(丸いボタン)、TimeSpanPicker(時間間隔の選択)、Pipup を使ったメッセージボックスや入力ダイアログ、アバウトダイアログなど、色選択コントロールなんかが入っています。「Addition to the Coding4Fun Toolkit - MetroFlow」 にある MetroFlow コントロールも入っています。(言葉で説明しにくいですが横配置で選択されている項目だけが広くなるようなコントロールです)
あと、bool を Visibility に変換するコンバーターなども入ってます。
Themed Image Converter は現在のテーマが “Dark” か “Light” かによって使う画像を切替えてくれるコンバーターなのかな?そりゃいいな。(しかし、ApplicationBar は UIElement じゃないからデータバインドできないよ、とかって悲しい事になりそうな気がするけど)

パッケージ(NuGet)で入れれるみたいですが、Source Code のところの Latest Version をダウンロードすれば、サンプルも含めてソースコードをダウンロードできます。(確認してないけど、NuGet の方だとサンプルは入ってないんじゃないかな)
Latest Version のソースコードをダウンロードして、Visual Studio 2010 でソリューションを開き、Coding4Fun.Phone.TestApplication を 「スタートアッププロジェクトに設定」 して実行すればサンプルをエミュレーターで動かすことができました。("Dependencies\Microsoft.Phone.Controls.Toolkit.dll" を 「ブロックの解除」 してやらないとビルドできないかもしれません)