Silverlight 5 では GPU アクセラレーションが強化されて 3D とかも速くなったとかなんとか。。。ということだったので、試してみようと
http://david.blob.core.windows.net/babylon/Babylon.html
にアクセスしてみました。ここは、Code Recipe でコードが公開されている Babylon 3D engine のデモサイトです。
が、サイトにアクセスすると以下のようなメッセージボックスが表示されて正常に実行されません。
Error during initialization:Hardware rendering is disabled by security reason. Please right click on your silverlight plugin, go to permissions tab and allow 3D for this application.
解決策はこのメッセージに書いてあるとおりなんですが、Silverlight 上で右クリックしてコンテキストメニューを表示、「アクセス許可」 で 「3D グラフィックス」 を 「許可」 してやります。それからページをリロードしてやれば今度はメッセージボックスが表示されること無く、実行されるはずです。
明示的に許可してやらないとダメなんですね。
確か WebGL もセキュリティ的な問題があるというような記事を読んだような記憶があるんですが、これも同じような理由でしょうか?GPU のことも、セキュリティのこともあまり詳しくはありませんが、確か以下のような話だったような。。。
Silverlight はサンドボックス内で実行されているのでどうがんばってもマシンに悪影響を与えることはできません。Silverlight ランタイムがいろいろがんばってセキュリティ的な悪影響を与えないようにしてくれてるわけです。しかし、GPU やグラフィックスドライバといった 3D アクセラレーションの部分は Silverlight ランタイムの管理外になってしまいます。今どきの GPU はすごく高機能で、単に画像を表示するだけではなく、シェーダー言語と呼ばれる C 言語風の言語で処理内容を定義するようなことができます。このあたりを利用して物理演算なんかも GPU でやってしまおうという DirectCompute、OpenCL、CUDA なんてものもあります。確か Silverlight 5 はシェーダーモデル 2.0 のシェーダー言語をサポートしていたんじゃないかと思います。こういったシェーダー言語の部分も含めて Silverlight の管理外となってしまうわけです。もちろん、GPU が 「マネージド」 になってて Silverlight ランタイムと同様に安全性を検証できるようになっていれば問題ないんでしょうが、もともと 「いかに高速に処理するか」 をメインテーマに進化してきたものなのでセキュリティ的な面からはいろいろとまずい所があるんでしょう。
そんなわけで 3D アクセラレーションに関する部分については Silverlight ランタイム側で安全性を保証できない、だから明示的にユーザーが許可してね、ということなんじゃないかと思います。
ところで、Babylon のデモサイトですが、“Predefined scenes:” のところでシーンファイルを選んでやるとデモ用に用意されたシーンが描画されます。データを読み込むのには時間がかかりますが、読み込んでしまえば 60fps で動いてました。
また、この 「3D アクセラレーションが使用可能か?」 の判断方法については Bobylon 3D engine の作者さんのブログにも書いてありました。
Silverlight 5 is out!
GraphicsDeviceManager.Current.RenderMode を見ればハードウェアアクセラレーションが使えるかどうかがわかり、GraphicsDeviceManager.Current.RenderModeReason を見ればハードウェアアクセラレーションが使えない理由がわかるようです。
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